サウンドデザイン・建築・プロダクトデザインなど、様々なメディアにアプローチするサウンド&デザインレーベルMATTERから注目の新譜2作品

2008年に濱崎幸友を中心に設立されたサウンドデザイン・建築・プロダクトデザインなど、様々なメディアにアプローチするサウンド&デザインレーベル。

他分野からの概念をmAtter的に解釈/再構築し、高密度な空間の構築を指向する。特定のメンバーを固定せずに様々なプロジェクトによってメンバーが入れ替わる。

再始動にあたって今後リリースが控えているレーベル作品を収録したミックステープが世界中のコアなサウンド・アート、アンビエント・ファンに注目されていた(レーベル完売!!)中で遂に発表されるこの2作品。期待を裏切らない激渋な内容に仕上がっております。激烈推薦盤!!

france jobin

FRANCE JOBIN/RICHARD CHARTIER – DUO(2LP/LTD.300)
2名のサウンド・アート作家FRANCE JOBINとRICHARD CHARTIERによる初のコレボレーション作品。マスタリングは音響の魔術師STEPHAN MATHIEUが担当。
徹底的に処理された微細なグリッチ音と幾層にも引き伸ばされたドローンは、静かに、そして美しく、その場の空気感を変容させていきます。今作品は美麗な旋律や決定的なカタルシスは排除されながらも、エレガントな雰囲気を立ち上がらせ、空間と時間の境界線上で描かれた、複雑で繊細な”intemporelle(アンタンポレル)”を指向しています。それはまるで品のあるフレングランスのように、どこからともなく聴く者を魅了してくれる作品に仕上がりました。音楽作品に留まらず、サウンド・インスタレーション作品を発表してきた二人のサウンド・アーティストの共作により、更に濃厚なサウンド・オブジェクト・ピースとして成立しました!

luigiturra
LUIGI TURRA/FUKINSEI(LP/LTD.300)
完全にはない無限の可能性”である不均斉は、均等ではないその歪みや完全を超えた不完全な美を示す、日本の美しい文化を司る要素の一部であり、またその歴史的な表現に影響を受け、西洋の楽器や、ラップトップによってエディットされた音で、表現されています。ギターの響き、サインウェーブ、ヴォイス・サンプル、しかしそこに配置されているものは、グリッド状に配置される音ではなく、響きと” 間” に集中しています。松岡正剛の著書「神仏たちの秘密」には“不足によってこそ、完全や満足という物ではあらわせないことが出現するとみなす。不足をいかに美しくするかということによって、人々の中に満足の美というものを感じさせるのです。「枕草子」はそれを「小さきもの」と言いました。イサムノグチは「不完全こそが美だ」と言いました。”
とあり、この緊張感と音によって静寂と向かい合う作品を提案したいと思います。

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